【春場所】新大関V見えた御嶽海 地元ではJR特急「みたけ号」など昇進祝賀イベント計画大きな発奮材料だ。大相撲春場所9日目(21日、大阪府立体育会館)、新大関御嶽海(29=出羽海)が幕内玉鷲(37=片男波)を寄り切って勝ち越しを決めた。史上9人目の新大関V向けて全勝の幕内高安(32=
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大きな発奮材料だ。
大相撲春場所9日目(21日、大阪府立体育会館)、新大関御嶽海(29=出羽海)が幕内玉鷲(37=片男波)を寄り切って勝ち越しを決めた。
史上9人目の新大関V向けて全勝の幕内高安(32=田子ノ浦)を1差で追走する中、今年で町制100周年となる地元の長野・上松町では豪華な大関昇進祝賀イベントが計画されているという。
御嶽海が大関デビューの場所で勝ち越しを決めた。
今場所は初日から取組後の取材に応じていなかったが、この日は「しっかり相手も見えていたし、いい形だった。
あと2つ勝たないと大関の勝ち越しじゃない」と初めて口を開いた。
また、ノーコメントを貫いた理由を「集中して自分の相撲を考えないと、インタビューも受けられないと思った」と明かした。
史上9人目となる新大関Vに向けて好位置をキープする中、地元の長野・上松町では水面下で盛大な大関昇進祝賀イベントが計画されている。
御嶽海を大学時代からサポートし、現在は上松町議会議員を務める山本勝己氏は「今年で町制100周年なので、パレード、県民栄誉賞の贈呈式、『みたけ号』除幕式を地元でやってはどうかというのを議会で提案している」と語った。
町の100周年記念事業として、大関昇進祝賀パレード、御嶽海が2月に受賞した県民栄誉賞の授賞式、さらに長野―名古屋間を結ぶJR特急「しなの」の一部を「みたけ」に改称し、その除幕式を同時開催しようというのだ。
山本氏は「みたけ号」計画について「今は(中央本線に)JR特急『しなの』が走っているが、上松駅に停車するのは1日2回程度。
それを『みたけ号』に変更したらどうかということ」と説明。
JR九州では福岡・直方駅―博多駅間を、直方市出身の元大関魁皇(現浅香山親方)に由来する特急「かいおう」が走っているだけに「前例もあるんで、やればすぐできる」と力を込めた。
さらに、御嶽海の地元後援会が夏場所後の6月に2019年以来となる出羽海部屋合宿を誘致する動きもあり「それに合わせて。
町次第だが(3事業を)組み合わせれば御嶽海と100周年を祝うことができる」と構想を披露した。
その新大関は先場所に続く連覇に向けて「(結果は)ついてくるものなので、まずは自分の相撲を取っていきたい」と目の前の一番に集中する構え。
地元で進行中のビッグプランは、御嶽海にとっても発奮材料となりそうだ。
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