イギリスの1歳女児が犬に襲われ死亡 所有が禁じられている危険犬種か英北西部マージサイドで今月21日、1歳5か月の女児が飼い犬に襲われた。一家が犬を飼い始めたのは1週間前のことで、イギリスで所有が禁止されているアメリカン・ピット・ブル・テリアの可能性もあるという。『The Sun
写真拡大 英北西部マージサイドで今月21日、1歳5か月の女児が飼い犬に襲われた。 一家が犬を飼い始めたのは1週間前のことで、イギリスで所有が禁止されているアメリカン・ピット・ブル・テリアの可能性もあるという。 『The Sun』などが伝えた。 英マージサイトのセント・ヘレンズで21日午後3時50分頃、ベラ=ラエ・バーチちゃん(Bella-Rae Birch、以下ベラちゃん)が自宅で飼い犬に襲われた。 ベラちゃんは現場で心停止に陥り、近所の住民や救急隊によって現場で蘇生が行われたものの病院に搬送後、死亡が確認された。 地元警察によると、飼い犬は中型犬として知られるスタッフォードシャー・ブル・テリアかピット・ブル・テリアとみられており、事故が起きる1週間前にやってきたばかりだった。 近所に住むジョーダンさん(Jordan)は「学校に子供を迎えに行って帰宅すると、人が泣き叫ぶ声が聞こえた。 ベラちゃんの自宅前に人だかりができているのを見て慌てて駆けつけ、心肺蘇生法(CPR)を行った。 ベラちゃんは状態がいいとは言えなかったが、私自身は落ち着いていた。 そして30秒ほどしたところで救急隊がやってきて、CPRを引き継いだ」と振り返っており、ショック状態でこう続けた。 「ベラちゃんの両親は泣き叫び、パニック状態だった。 自宅前にはパトカーが20台ほどやってきた。 これまで犬が外に出ているのは見たことがなかった。 」 またヘンリー・ティベイさん(Henry Tibay、63)は「この辺の通りではよく小さい子が遊んでいる。 こんなことが起きるなんて…」と言葉を詰まらせ、別の住民らも「警察が犬をバンの後ろに詰め込むのを見た。 中型でガッチリした犬だった」「女児はいつも外でサッカーをしていた。 もうそんな姿を見られないと思うと残念だ」「両親には2人の子がいてとても気さくだった。 家族の気持ちを思うとやりきれない」などと語った。 なおイギリスでは「1991年危険犬種法(Dangerous Dogs Act 1991)」により、アメリカン・ピット・ブル・テリア、日本の土佐闘犬、アルゼンチン原産のドゴ・アルヘンティーノ、ブラジル原産の番犬フィラ・ブラジレイロ(ブラジリアン・ガード・ドッグ)や、これらのミックス犬の所有、繁殖などが禁じられている。 地元警察はベラちゃんを襲った飼い犬を捕獲後に安楽死処分しており、犬種と以前の飼い主の特定、これまでに事故を起こしたことはなかったかなどについて調べを進めている。 ベラちゃんは昨年10月に1歳の誕生日を迎えており、このニュースには「1週間前にやってきたばかりの犬を100%信じることはできない。 小さい子のそばには絶対近づけないべき」「全ての飼い犬は登録すべき」「またかという気持ち」「なぜ小さな子がいる家庭に闘犬?」「防げた事故だけに悔やまれる」「悲劇だ」「なぜこういった事故がなくならないのか。 危険な犬の繁殖を行った者を厳しく処分するなど対策が必要」といったコメントがあがっている。 ちなみに昨年12月にはアメリカで、大学生の女性がペットシッターとして訪れた家で2頭の犬に襲われ顔に重傷を負っていた。 女性はペットシッター歴7年だったが、事故後に「犬に最初に会った時は全く問題がなかったのに、次の訪問で豹変した。 これは私にとって初めてのこと」と話していた。
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
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